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2008年12月 2日 (火)

粋で巧みな、小村雪岱の画



古書のネットで、小村雪岱(こむらせったい:1887-1940)の画集を探してみたら、近所の古本屋がヒットしたので、スクーターでひとっ走り(↑の本、「小村雪岱Art Random Classics」1000円也)。

雪岱は、本の挿絵や装丁で名を馳せた画家。きっかけは、泉鏡花の『日本橋』の壮丁(↓の画像:復刻版より)をして、斬新な図の構成と美しくて粋な描写が認められて人気が出たという。



一番上の絵の通り、雪岱の描く女性像は、うりざね顔で切れ長の吊り目に、柳腰の長身が特徴。結構、無表情なんだけど、色っぽい。

江戸だぁ。

という雰囲気がぷんぷんして、カッコイイ。

体の線などは、着物を着てないみたく細くて、ボディーラインがそのまま出ている。たしかに、着こなす粋な女性は、着物そのものが体の一部のようにしなやかに振舞うものな(滅多に見ないが、というか、映像でしか見たことない)。

挿絵とか装丁という仕事もめっちゃ興味ある。

シンプルな絵で、読者を作品に引き込むって凄い。その上、雪岱は、単独でもうならせてしまうような作品になっている。。。。

この人は、元々、古い日本画の修復や復元と言った仕事をしていたことがあるらしい。その技術がふんだんに活かされているに違いない。
こんなシンプルな線でカッコイイのはニクイ。

調べてみると、川越出身で坂戸の学校を出ている。
どちらも、自分自身、住んでいた町だ。
今までどうして、この人の存在に気付かなかったのだろう。
でも、世間では、一部の専門家やマニアを除いて、ほとんど評価されていない気がする。
これも「古くないと価値がない・・・」みたいな、ヘンテコな偏見なのだろうか?

買った画集は、わずか47ページ。
それでも、現行の画集は存在しないのでありがたい。
はやくどっかで大回顧展のようなことをしてくらないだろうか。

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余談だけど、昨日、小泉八雲の話をちらりと書いて、八雲のお墓が雑司ヶ谷霊園にあったことを思い出した。リーマン時代は、池袋勤務で、霊園に繋がる東通り商店街沿いに事務所があったので、外回りの帰りにちょこっと通ったりしていた。当時は、全然気にならなかったが、その他の文人や偉人も結構いたような気がしたので、見てみると、夏目漱石、竹久夢二、ジョン万次郎、そして、雪岱が数々の挿絵を書いた泉鏡花も眠っていた。
今、夏目漱石の『こころ』を読んでいるところなので、やっぱ所縁の地なんだなぁと妙に腑に落ちた(登場人物の先生が友人の墓に参っている)。



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